今日のピアノレッスンのヒントは、譜読みについてです。
譜読みはただ“音を読む”という作業を進めるのではなく、“音楽の仕組みをつかむ時間”です。
構成・構造を見る=練習のための段落分けと、暗譜の手がかりを見ることでもあります。全体の構成、構造を先に理解すると、譜読みの速度も精度も、仕上がりもすべて倍速になります。
譜面に書かれた音を“設計図なしで”読み始めるのは、建築家が間取りを見ずに家を建て始めるようなものです。
- どこが柱(主題)なのか
- どこが壁(経過部)なのか
- どこが部屋のつなぎ(転調部)なのか
それらを把握すると、起承転結のある、説得力をもった演奏になります。
構造を見るというのは、曲を単位ごとに意味づけて覚えることです。
- バラバラの音符 → ブロック化された形
- 無意味な暗記 → 意味のある記憶
- 忘れやすい → 忘れにくい
となります。
さて、具体的に譜読み前に見るべき構造の”柱”について、以下に5つ挙げてみます。
1、形式(ソナタ・三部・ロンドなど)
→まずは全体がどんな形式で書かれているか、把握しましょう。
2、主題の場所と性質
→変奏が加えられていたり、主題が内声に隠れている場合も。
3、主題やモチーフの再現の仕方
→特にバッハにおいて、鏡写しの形であったり、音価が引き伸ばされていたりしますよね。「同じか/変化しているか」を確認するだけでも大きな意味を持ちます。
4、音域の変化とダイナミクスの配置
→どこがクライマックスか。音楽が向かっていく場所を見つけます。
5、調性と転調点・カデンツ
→音色の変化を考える上でポイントになるので、和声進行を分析しましょう。
構造を見れば譜読みも暗譜も圧倒的にラクに効率的になります!
ぜひ試してみてください!
