【トランペット】マスタークラス通訳&伴奏 レッスンメモ①

ミュンヘン・フィルでご活躍されていたトランペット奏者でワイマール(ドイツ)リスト音楽院教授の、ウーヴェ・コミシュケ先生のオンラインマスタークラスにて、ドイツ語通訳兼任・ピアノ伴奏を務めさせて頂きました。

まずは東京の会場に来られて受講された学生さんの受講曲、ハイドンの『トランペット協奏曲変ホ長調』と、オネゲルの『イントラーダ』。オネゲルは初めて弾く曲で特に事前の合わせもなくぶっつけ本番のレッスンでしたが(笑)ピアノも弾きがいのある曲はやっぱり楽しいですね〜!こういう曲は舞台で弾きたいなー!トランペットの皆様オファーお待ちしております★

行きの電車の中で聴いていた、ジャズとクラシックの両刃使いで有名なウィントン・マルサリスさんの音源を貼ってみます→

以下は覚えている範囲での私のレッスンメモ。
“喉を閉じないように“といった管楽器特有のテクニック的な部分をのぞいて、音楽面はどの楽器にも共通することばかり!

▪️ハイドン
・古典派はアーティキュレーションが命。同じ音型のところは同じように吹けなければいけないし、古典派の語法を知っておかなければいけない。
・装飾音のNachschlagが滑らないように。
・特にこの曲は出だしの3音が肝心。オケのプローべシュピール(入団試験)で審査する時なんてここで決まっちゃうくらいだよ!存在感のある音色で。3音の音の長さがバラバラになってはいけない。
・ついでにテンポについて。自分の吹きやすいテンポで練習を積むことも大切だけれど、それよりも大幅にゆっくりや、反対に速いテンポでも吹いて、柔軟に対応できるように練習しておくべき。
・デュナーミクをもっとロジカルに考えて全体的に設計して。
・ジョリべの協奏曲だったら爆発的なエネルギーで吹くところもあるけれど、これはハイドン。スタイルの違いと音色の違い。

▪️オネゲル
・出だしの2小節はカデンツァのように。3小節めからはin Tempoで。
・そもそものテンポ設定について。もっとも音価の小さい中間部の3連符のところがキレイに吹き切れるテンポを考えて、逆算して出だしを決めるようにすると崩壊しないで済む。
・喉が閉じないように気をつけて。

続きはレッスンメモ②で。次の投稿では、会場ではなくご自宅か音大?から受講されていた生徒さんへ、先生からのとてもとても興味深いアドバイスについてまとめてみたいと思います。